しながわ宿場まつりとは
江戸時代、品川宿は東海道往来の宿として、江戸庶民の手軽に行ける観光地として栄えました。
北の吉原に対して南の品川と呼ばれたくらい、きれいどころがずらっと揃っていて、そういう女性方と遊べる貸座敷が軒を連ねていました。
東海道五十三次、日本橋から数えて一番目の宿場町「品川宿」江戸時代から残る約2kmの道で開催される区内最大級のイベントです。
第30回「しなかわ宿場まつり2023」開催について
「しながわ宿場まつり2023」は、9月16日(土)と17日(日)の2日間開催致します。
また、おいらん道中は今回開催しません。
ご理解をいただきましてよろしくお願い申し上げます。
2023年7月13日
しながわ宿場まつり実行委員会
青物横丁商店街振興組合(年番)
委員長 権 東品
美女たちが煌びやかな衣装を身にまとい、品川宿を外八文字で練り歩きます。
華やかな宿場の風情をお楽しみください。道中も見どころですが、尾張屋呉服店前での休憩もお薦めです。
金屏風を背に5人のおいらんが佇む様子は、美しさ、豪華さが際立ちます。
江戸時代の装束をまとい、東海道をパレードします。参加者は一般公募されます。
パレード後、参加者は扮装したまま、宿場まつりを楽しめます。
全国交通安全週間に合わせ、交通事故防止啓蒙の為行われるパレードです。
品川寺の山伏が東海道の交差点で交通事故防止の祈祷を行います。
品川宿は、東海道五十三次の初宿。起点の日本橋より弐里(約8km)にございます。
西国へ通じる陸海両路の“江戸の玄関口”として賑わいをみせておりました。
当時の旅人は、江戸を旅立ち、泉岳寺の近くの高輪大木戸の門を通り抜ければ、そこからは江戸の町外になり、その日のうちに品川宿に到着して、翌日からの長旅の英気を養ったとか。
また、「旅の恥はかき捨て」とばかり、「北の吉原、南の品川」と称されるほどの一大遊興地としても繁栄したそうな。
そんな品川宿には「化け猫遊女」の噂話が、現代で云う“都市伝説”のようにまことしやかに言い伝えられておりました。
品川宿のとある遊郭で、遊女と一夜を共にし、寝入った客がふと目覚めると、遊女が人間の体に猫の顔の姿に変えた化け猫遊女になって、客が残した晩ご飯を食べ散らかしていた…というお話。
中には、人間を食べるなんて物騒な化け猫遊女の話もございますが、化け猫遊女の足元に食べ残しとおぼしき人間の腕は、実はさつま芋の見間違えに過ぎなかった、なんてオチがついた話までございました。
さて、話は現代に戻りまして、今年29回目の開催となります『しながわ宿場まつり』に「おいらん道中」が復活して、6回目の開催を迎える運びとなります。
新しい物大好きの『しながわ宿場まつり』の役員たちは、この「化け猫遊女」のお話をヒントに“化け猫花魁”の『おいにゃん』を「おいらん道中」のキャラクターとして、生まれ変わらせました。
「品川宿には、花魁は居なかったんじゃないの!?」
それを言われては、「おいらん道中」も始まらない訳でして…
そこはまあ、この『おいにゃん』に携わった役員たちが化け猫に化かされたって事で、
ご笑納…、ご笑納…